ハリスホーク(タカ)のフライトトレーニング方法

【ハリスホークのフライトトレーニング方法】

みなさんこんにちはズータイム園長です。

今回は当園でも大変人気があるタカ、ハリスホークのトレーニングについての記事を書きたいと思います。

毎日どのようにしてトレーニングを行っているかを公開したいと思います。

結構毎日大変なんですよ(^^♪

でもしっかり信頼関係を気付いているからこそなさまの所にも一緒に連れていくことができます。

動画も用意していますので、興味のある方はご覧くださいませ。

当園ではタカの生態ガイドやフライト実演、

狩りの動きをルアーを使ってご覧いただいたり、鷹匠体験なども行っております。

鷹匠体験の様子。人生のなかでも1度できるかできないかの貴重な体験にご好評いただいております。

当園のスタッフが付き添っていますので安心して体験することがきます。

 

 

〈ハリスホーク〉

ではまずはハリスホークというタカのご紹介をしていきますね。

実は和名は下画像のようにももの部分が赤褐色をしていることからモモアカノスリという、

種名があるのですが、英名であるハリスホークのほうが有名になっています。

 

 

ズータイムで飼育中のメス個体

 

学名:Parabuteo unicinctus

分布:アメリカ大陸(アメリカ合衆国南西部からチリ南部、アルゼンチン中央部まで。

大きさ:成鳥の体長は46-76cm、翼長は約110cm前後でオスよりもメスのほうが大型になります。

普通タカの仲間は繁殖以外は単独行動ですが、

本種は5-6羽で群れで協力して狩りをする社会性がある珍しいタカです。

そのため、ヒトを一緒に狩りをするパートナーとして認識してくれれば、

深い信頼関係を築くことができます。

 

〈トレーニング方法〉

トレーニングは毎日行い決して簡単ではありません。

雨の日も雪の日もタカはトレーニングを待っています。

換羽期以外はほぼ毎日フライトトレーニングを行っています。

トレーニングの時間がタカにとって、幸せな時間にしてあげることを心がけています。

やっぱり鳥は気持ちよく飛ばしてあげたいですからね。

 

①体重測定

まず毎日体重を測定することから始めます。

猛禽類は食欲を頼りに活動する鳥なので、体重は極めて重要です。

ハリスホークの場合は体重が多少高くてもフライトは行うことはできますが、

オオタカなどの神経質な種は何十グラム単位での体重コントロールが重要になってきます。

最も気をつけているのは、そのままどこかに飛んで行ってしまうことです(ロスト)。

日本の野鳥に絶対に迷惑をかけてはいけませんし、交雑しては大変です。

しっかり心構えと知識と技術がある方のみが飼育できる鳥です。

 

 

 

 

体重は体重計に止まり木を設置してカスタマイズしたものを作成しています。

大体いつも800g前半の体重でフライトを行っております。

ただ、タカによってもともとの大きさが違うため、

タカごとのベストウェイトを把握しておく必要があります。

そこで左上画像の「竜骨突起」と言われる、大胸筋を支えている鳥類特有の骨の肉付きを確認することによって、

体重計の数字だけではなく、本当にこのタカの状態を知ることができます。

これはトレーニングを行う上では必ず必要になりますので、一番初めにグローブの上で馴致させるときには、

少しずつ竜骨突起を触る訓練も必要になります。

慣れていないタカや噛み癖があるタカだとなかなか触らせてくれない個体もいますので、

ゆっくりゆっくり時間をかけてタカとの信頼関係を気付いていきます。

 

②止まり台

フライトトレーニングやケージから屋外出して日光浴する際に必要になってくるのがタカを止めておくための台や止まり木です。

また初期のフライトトレーニングでは止まり台からグローブまでの短い距離からのフライトから始めるのにも非常に便利です。

当園ではホームセンターでも販売されている作業台の足として使用されているものを利用して、作成しています(下画像)。

人工芝はタカが万が一に落下した場合も自力で登れるように前後に取り付けています。

 

作業台を利用して作成した止まり台。ワンタッチで折りたためるので持ち運びにも便利。

 

③フライトトレーニング

ではいよいフライトトレーニングを行っていきます。

まず下画像のように飛ばしたい場所の目標を決めます。

 

赤丸のコナラの木の枝が目標です。

 

 

目標の方に向かって、タカを飛ばします。

見事にコナラの枝に飛ばすことができました。

この様子は最後の動画を見たほうがわかりやすいと思います。

 

 

次は枝から戻ってきます!

グローブが止まり木になったつもりで、できるだけ動かさずにタカを待ちます。

 

グローブまで無事戻ってきてくれました。

このようなフライトを何回も繰り返すことによって、

筋力トレーニングにもなりますし、タカのとの信頼関係も深めることができます。

そのほかにルアートレーニングや林道散歩などいろいろ方法でタカとのトレーニングを行っています。

この方法は元々私は野生の傷ついた鳥を野生復帰させるためのリハビリトレーニングとして行っていた方法です。

現在もいしかわ動物園で保護された野鳥のリハビリのアドバイスを行っております。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

またお会いしましょう~★

 

今回の様子の動画です。

ズータイムチャンネルの登録もよろしくお願い致します(^_-)

 

 

 

 

 

 

 

 

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