【本当のハリネズミの姿】生態や飼育方法、特有の行動(泡付け行動)など

 

〈飼育方法〉

●ケージ

・衣装ケースに穴をあけて加工したものやガラス水槽、爬虫類用ケージ、最近はハリネズミ専用のケージも販売されています。

選ぶポイントとしては夏季は風通りが良いもの、冬季は保温性が高いものを選ぶのがポイントです。

動画では下画像の90cmの木製ケージをご紹介しています。

●床材

床材は飼育者にとって、永遠の課題です。今でもどの床材が最適なのか常に求めています。

今のところは私の場合は『もみ殻』を使用しています。

理由としては消臭効果が高い、安価で大量に手に入れれるために小まめにケチらずに床材の交換ができて衛生的なところです。

また肌にアレルギー反応なども起きていないため安全で、良い床材であると考えています。

1点だけあえてデメリットを上げるならば、吸水性がないため尿を吸収するの力があまりありません。

しかし、小まめに交換すれば気になりませんし、便はもみ殻がころものように付着して、

清掃がとてもしやすいです。

市販の小動物用の木くずでも大丈夫ですが、中にはアレルギー反応を起こす個体もいるので注意が必要です。

ヤシガラ土も試しましたが、吸水性に優れている分、逆に不衛生になりがちでダニが発生した経験があるので、

今のところはもみ殻が気にいっています。

●餌

野生では昆虫をはじめ、鳥のヒナや植物の葉や根など様々なものを採食しています。飼育下でこれだけの種類の餌を準備するするのは難しいので、ハリネズミ専用の飼料(Mazuri社のインセクティボア ダイエット食虫動物用を使用)を給餌しています。たまにミルワームやコオロギなども与えています。緊急用飼料として、ドッグフード(高齢犬用)や鳥用のペレットなどをミックスしてバランスを整えて与えるときもあります。

Mazuri、Lab Diet、オリエンタル酵母工業の飼料は当園で各種取り扱っています。ショップよりもお安くご提供させていただいております。

ご相談はこちらまで→ zootime2017@gmail.com

●吸水方法

ステンレスボール式の小動物用給水器や

ひっくり返せないくらい重い水入れを床面に置いても良いです。

●飼育温度

25度前後に保つことが大切です。

暑すぎても寒すぎても大丈夫ですが、どちらかと言えば暑さに弱い動物ですので、

夏は風通しに注意し、猛暑の時は空調コントロールすることも大切です。

30度以上になることは避けてください。

冬場はパネルヒーターや遠赤外線ヒーターで保温し、ホットスポットとクールスポットを作ってあげてください。

冬は意外と寒くても活発に動きます。20℃あれば活動できるようですが、念のため25℃前後を心がけるほうが

間違いないと思います。湿度は30~50%でわりと乾燥している状態で大丈夫です。逆に蒸れには大変弱いです。

●特有な行動

さてさて今回はお伝えしたかったのは

ハリネズミ特有の泡付け行動です。

可愛いハリネズミの顔が豹変します↓

上画像のように体をひねって、できるだけ全身に唾液の泡を擦り付ける行動(アンティング)が観察できました。

どういうときに泡付け行動をするのか

①普段とは違う環境に移動したとき

②普段とは違う餌を与えたとき

①②どちらも共通することは普段とは違う匂いがする環境に遭遇したときです。

ハリネズミは基本的には針を立てて身を守る動物です。違う匂いを感じたときにその匂いを体に擦りつけることによって、周りの環境と自分が同じ匂いになり、同化して身を隠すためではないかと推測されています。

動物って本当に生き残るためにすばらしい知恵をもっていますね。

ということで今回はハリネズミについてまとめてみました。

今回は繁殖についてはまとめていませんでしたが、繁殖の記録もしっかりまとめてあります。もしよろしければ下記の動画もご覧ください。

園長ブログ最新記事一覧はこちら

園長ブログ

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL