【甲羅のすべてを骨格標本で解説】甲羅の正体とは! カメの祖先、甲羅の仕組み、甲板の名称など

 

【甲羅の正体】

ではいよいよ甲羅はいったいどうやってできているのか、体のどこの部分なのかをご紹介していきます。

ではいきます!

ジャン!↓

なんと甲羅を内側から見ると、背骨とつながっているのが解りますね!

そう、カメは脊椎動物!背骨があることは当たり前ですが、甲羅の一部だったんですね。

しかし、

甲羅=骨では回答としてはまだまだ不十分です

ではいったい他の部分は?

下図の赤い部分をご覧ください。

肋骨の間にも薄い骨のようなもので繋がっていますよね。

こちらを骨甲板といいます。

この骨甲板を表から見るとこうなります↓

そして、この骨甲板の上に

みなさんも知っている甲板が重なっているわけです。

角質甲板といいます!ケラチンというタンパク質からできていますので、爪や嘴などと同じ成分になります。

このことから、

甲羅とは背骨(肋骨含む)、骨甲板、角質甲板からできていることが解りましたでしょうか。

甲板はハニカム構造になっており強度が強いことは有名ですが、

さらに、骨甲板と角質甲板のつなぎ目が重なり合わないように重なっており、さらに強度を増しています。すごいぞカメ!!

背甲と腹甲をつないでいる橋(きょう)という骨もご紹介しています。

ぜひ動画でご確認ください。

 

【甲羅ができた仕組み】

では最後になぜカメだけが甲羅を獲得できたかのなぞをご紹介します。

それは我々ヒトにもある肩甲骨の位置がカギでした!

下図は人の肩甲骨です。

もちろん肋骨の外側にありますよね。

続いては同じ爬虫類のトカゲ、フトアゴヒゲトカゲ(骨格標本)の肩甲骨を観てみましょう。

こちらも少しわかりずらいですが、肩甲骨は肋骨の外側についています。

あんとなく気が付いた方もいらっしゃると思いますが、

ではカメの場合は↓

そうなんです!

脊椎動物の中でカメだけが肩甲骨が肋骨の内側にあり、肋骨が傘の様に背中を覆うことができるようになったんです。

解りやすい図を作成してみました↓

いかがだったでしょうか。

甲羅のすべてを簡単にですがご紹介させていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

動画でもぜひご覧くださいませ(^^♪

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