★【フチゾリリクガメ】マルギナータリクガメの生態・飼育方法
みなさんこんにちは、
今回はフチゾリリクガメ（マルギナータリクガメ）の生態や飼育方法についてご紹介します。
数あるリクガメの中でも成長するにつれて、甲羅が変形してくるとてもロマンが詰まったリクガメです。
ズータイムチャンネルでも番組を作成しましたのでぜひご覧ください。
【フチゾリリクガメとは】
まずはフチゾリリクガメというリクガメを簡単にご紹介します。
別名のマルギナータリクガメの方がご存じの方も多いかもしれませんね。
オス♂は後部の縁甲板が外側へ広がり（上画像の赤いライン）、とても迫力があるリクガメに成長します。
分類：リクガメ科チチュウカイリクガメ属
学名：Testudo marginata→種小名marginataは「縁のある」の意味
英名：Marginated tortoise
分布：自然分布→アルバニア南部、ギリシャ。
移入→イタリア（サルデーニャ島、トスカーナ州）
最大甲長：約39ｃｍでチチュウカイリクガメ属最大種
ベビーや幼体の場合は、ギリシャリクガメやヘルマンリクガメにも似ていますが、
腹甲には3-4対の三角形の斑紋が入っているので、腹甲を観察すればすぐに識別できます。
特徴的なフチゾリリクガメの腹甲模様
亜種は2種
①オオフチゾリリクガメ Testudo marginata marginata Schepff 基亜種 大型になる種
②ペロポネソスフチゾリリクガメ Testudo marginata weissingeri Bour
最大甲長27cmほどにしかならない。背甲が暗色化する傾向や後部縁甲板の突出が弱い個体が多い。
【チチュウカイリクガメ属の仲間】
ではフチゾリリクガメ以外のチチュウカイリクガメ属の仲間をご紹介します。
★ギリシャリクガメ Testudo graeca
★ヘルマンリクガメ Testudo hermanni
★エジプトリクガメ
※ホルスフィールドリクガメ（ロシアリクガメ、ヨツユビリクガメ）Agrionemys horsfieldii は以前はチチュウカイリクガメ属と考えらていましたが、現在はは本種のみでヨツユビリクガメ属を構成するという説が有力である。
フチゾリリクガメ（マルギナータリクガメ）の飼育方法
毎回申し上げておりますが飼育方法には絶対はありませんが、毎年改善をしながら研究しております。
今回番組でご紹介した個体は孵化してまだ2か月の個体です。大きくなればかなり丈夫な種ですから幼体時にしっかりとした飼育方法で成育させてあげましょう。
【飼育温度と湿度】
飼育温度は30℃を目安に、クールスポット26℃（夜間一番涼しい温度）、ホットスポット32-35℃（バスキングスポット）、湿度は50％前後ほどで飼育するのが望ましいですが、あまり数字にこだわらず個体の様子をみて判断するのが一番です。なぜなら温度は本当に目安で飼育環境によって、風通し、可視光による明るさ、湿度などにもかなり影響を受けるので、温度の数字だけにとらわれて失敗する一般の方はかなり多いです。飼育が上手い方ほど生体の状態判断できます。また幼体は一時的に湿度を上げてあげるのもGOODです。しっかり飲水できているか確認してください。
【飼育環境】
飼育ケージはガラスや木製などでも良いとですが、今回は以前ケヅメリクガメの幼体でもご紹介したトロ舟を利用したオリジナルケージで飼育しています。
器具は紫外線ライト（UVB）、バスキングライト、パネルヒーター、暖突（遠赤外線ヒーター）、爬虫類サーモスタッドを使用しています。爬虫類サーモの代用としては、35℃まで制御できる熱帯魚用サーモでも良いですが、タイマー機能がついていないので、紫外線ライトのタイマーは下記のタイマーを使用すればコスパ最強です。
床材は赤玉土を使っていますが、個体によっては赤玉土を食べてします個体もいますので、その時はすぐに使用をやめてください。
★★★ズータイムおすすめの飼育器具はこちらです↓★★★
保温用に省エネ安全の遠赤外線ヒーターがおすすめです。保温球は最近では使用しなくなりました。
各種電球はクリップソケットが便利です。何ワットまで耐えられるか要確認です。
ソケット付きでUVランプとバスキングの両方の機能が備わっている便利なライトです。
私も最近使用していますが、今のところ良い感じですが、耐久性はまだわかりませんが、コスパはかなり良いですね。
こちらは昔からよくあるUVとバスキングライトの両方を兼ね備えた便利なライトです。
価格は高いですが実績はあります。良い商品だと思います。
とても便利な爬虫類サーモです！おすすめです。
サーモ機能だけならこちらがおすすめです。
サーモ機能だけならば別にコンセントタイマーでUV照明を管理するととても便利ですよ。
★設置はこちらの番組でもご紹介しております。
★爬虫類ケージのセッティング方法はこちらを参考にしてね
甲羅については以前『甲羅のすべて』という番組でまとめたのでぜひご覧ください
★カメ好き必見【甲羅のすべてを骨格標本で解説】甲羅の正体とは！ カメの祖先、甲羅の仕組み、甲板の名称など
ではリクガメ飼育繁殖に関する動画はたくさんアップしておりますので、
またcheckしてみてください。
こんなフチゾリに成長するのが楽しみでなりません！
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ではまた園長ブログでお会いしましょう～(^_-)-☆
