20年の実績あり【保存版】リクガメの理想的な餌&実践的な餌の作成方法
20年の実績あり【保存版】リクガメの理想的な餌&実践的な餌の作成方法
みなさんこんにちは
ズータイム園長です。
今回はズータイムでも人気のリクガメ(ヒョウモンガメとケヅメリクガメが登場)の餌についてのご紹介です。
とても奥が深く、こだわればキリがありませんが、長年飼育してきた実績から最良の飼料、しっかり実践できる方法をご紹介いたします。
飼育の改善には終わりはありませんが、ズータイムはすべての動物の飼育をこだわりをもって、常に動物の幸せを考えながら飼育しております。
コールダック(カメラ目線♪)もすっと一緒にガイドに付き合ってくれました(*^^*)
今回は全国の熱心なリクガメ飼育者からもご相談を受けている当園がおすすめする実践的な餌についてご紹介いたします。特に、桑や野草が採集できない冬季の飼料についてのご紹介でもあります。
とっても実践しやすい給餌テクニックをご紹介しますね。
過去にご紹介したリクガメの野草や飼料についてはこちらをご覧ください。
★リクガメ用の自家栽培植物、野草を採集&給餌
★リクガメの適正な餌
では、いつものように動画↓と記事でご紹介していきます。
字を読むのも面倒な方やお疲れの方は動画をご覧ください(^^)/
理想的なリクガメの餌
ではまずは
リクガメの教科書的な理想的な餌をご紹介します。
飼育本はどうしても平均的な事しか記載できないので、必ずしも良いとは限りません。そこで、一般的に言われているを①~④にまとめてみました。またズータイムの考えを付けくわえましたので参考にしていただければ幸いです。
①カルシウム値が高い葉野菜を給餌
一般的にはどの飼育書にもカルシウム値が高い葉を与えましょうと記載してあります。特に小松菜やチンゲン菜、モロヘイヤなどをおすすめしている本が多いですね。ズータイムチャンネルでも何回かお伝えしておりますが、小松菜などの葉野菜のみで飼育するとタンパク質が高く、膀胱結石のリスクが高まります!以前勤めていた動物園のときに研究論文でも発表しました。飼育書が必ずしも正しいとは限らないので注意が必要です。
繁殖したケヅメリクガメの幼体で研究したところ、動物園用のリクガメ飼料(ペレット)を併用しながら、またはペレットのみの給餌でも結石を100%防ぐことができました。
飼料のご相談はこちら↓
◎リクガメ用飼料の販売について お試し用500gから大袋(約10kg)まで取り扱っております。 Mazuri、Lab Diet、オリエンタル酵母工業の飼料は当園で各種取り扱っています。特価で販売しております。
飼料のご相談はこちらまで→ zootime2017@gmail.com 必ず氏名や県名を記載の上ご連絡ください。 質問だけの文章には返信致しかねます。
②人工飼料は控えましょう
上記で説明しましたが、信頼できる良い人工飼料も数少ないですが存在します。現在、私も自分が扱っているペレット以外はあまりおすすめできません。これも100%悪いとは言い切れないので、葉野菜がないときなどの非常食として給餌するのも良いかもしれませんね。
③ホウレンソウの給餌はやめましょう
これは有名なお話かもしれませんが、シュウ酸を含む、ホウレンソウは与えてはいけませんと記載してある飼育書が多いですね。これはカルシウムとシュウ酸が結合して、不溶性のシュウ酸カルシウムを形成してしまい、カルシウムの吸収を阻害してしまうためです。しかし、絶対給餌してはいけない猛毒ではないので、少しぐらい給餌したからといって焦る必要はありません。ただ与えない方が良いですね。身近な植物ですとアジサイやツツジの葉は猛毒なので絶対給餌してはいけません。
④アブラナ科の葉野菜は控えましょう
アブラナ科の葉野菜といえば、キャベツ、小松菜、白菜、チンゲンサイ、ブロッコリーなど有名なリクガメの餌になります。しかし、アブラナ科の植物の摂取が多いと甲状腺腫を誘発してしまうリスクがあるのも事実です。そこで、給餌する植物はできるだけ多種の葉野菜を与えましょう。
またP(リン)とCa(カルシウム)のバランスも大切になってきます。
理想的な比率はP:Ca=1:6 です
リンの比率が高いと、骨の正常な成長が妨げられ、
骨、甲羅の変形・軟化などが起きてしまいます。これは非常に大切なバランスです。
リンとカルシウムの比率をまとめてみました↓
かぶの葉は今回給餌予定の葉です。
比率だけ見ると小松菜とカブの葉が理想的な比率ですね。
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