ケヅメリクガメの孵化方法&幼体の飼育環境について
みなさんこんにちは、
ズータイム園長です。
ケヅメリクガメが孵化しました!嘴打ちから孵化の記録、幼体の飼育方法(セッティング方法や飼育器具のご紹介など)も詳しく解説します。
爬虫類飼育の基本である、UVライト(紫外線照明)、バスキングライト、パネルヒーターを爬虫類サーモスタッドで制御する方法をご紹介。
また夏場は過度な保温は逆に危険なので、保温球はなしでセッティングしています。
まずは春に産卵したケヅメリクガメです。
破卵も多かったですが、産卵してくれて嬉しかったです。
また母体も元気そうで良かった(^^)
春に産卵、採卵した様子はこちら
今回使用した孵卵器はこちら(Rcom 50)↓
爬虫類用孵卵器としては冷温庫も便利です
【孵化温度と孵化日数】
ケヅメリクガメの孵化温度は27℃から33℃くらいまで孵化に成功した経験があります。
ケヅメリクガメのTSD(温度依存による性決定)は28.5℃を境に孵化温度が低いと♂(オス)、高いと♀(メス)が孵化する可能性が高いという研究成果があります(あくまでも可能性)。
孵化日数は30℃で約100日前後(約3か月前後)というのが一般的です。中には300日ほどかけて孵化した記録もあります。
今回ご紹介する孵化した個体は30℃の孵卵器の設定で108日で孵化しました。
孵卵器の設定は30℃で湿度70%。こちらのRcom MAX50はもともと鳥類用ですが、転卵なしに設定すれば爬虫類や昆虫の孵化にも使用できます。
湿度もデジタルで自動制御できるのが便利です。数々の実績がありますのでおすすめです。
卵は保存容器に入れ、今回は鹿沼土を床材として使用しました。
カメやワニ、一部のヤモリ科の卵殻は硬いので、床材はドライのままでもOKです。
私は少し湿らせたり、完全ドライでも試してみましたが、どちらも孵化に至りました。
空間湿度を70%に保つことができれば大丈夫です。
トカゲの軟卵の場合は床材を湿らせる必要があります。
では嘴打ちから孵化の記録、幼体の飼育方法(飼育環境)の詳細を詳しくご紹介した動画はこちら↓
リクガメ幼体の適正なエサについてはこちら↓
嘴打ち
ハシウチから12時間で甲羅が見えてきました
孵化しました(^^)/
腹甲の卵黄(ヨークサック)と卵殻がひっついて取れない場合がよくありますが、
無理やり引っ張ると危険です。床材をぬるま湯でふやかしてあげたり、そっと卵殻を湿らせてあげると
自然に卵殻が外れます。
おへそがみえましたね!
出べその様に出っ張ているのがヨークサックで、数日間はこの栄養分で生きていけます。
1週間ほどかけて体内に吸収されていきます。本当に動物たち生きる力には感動します(^_-)-☆
また嘴の先端には”卵歯”とよばれる小さい突起がついています(孵化数日間だけ観察できる)。
下画像でもよーくみると白いとがった卵歯が確認できますね。これで卵内から出てくるわけです。
【ケヅメリクガメ幼体の飼育環境】
ではズータイムがご紹介する乾燥系リクガメの飼育の基本環境をご紹介します
これが爬虫類飼育の基本設定です。
60cm爬虫類ケージに、紫外線ライト(UVB)、バスキングライト(ライト下は約35℃のホットスポット)、床材は赤玉土、シェルターは
パネルヒーターを設置してあります。
パネルヒーターはケージの下面に設置。爬虫類ケージは熱伝導をよくするために底面もガラスになっている場合が多い。
温度の制御と照明の入り切りのタイマー設定もすべてサーモスタッドで制御できるので便利です。今回のGEXのサーモは古いタイプですが、新しいタイプはこちらです↓
ではまたお会いしましょう~(^_-)-☆
最後までご覧いただきありがとうございました。
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