鷹と林道散歩を楽しむ
鷹と林道散歩を楽しむ♬
林道できるトレーニング方法もご紹介📚
ハリスホーク(和名:モモアカノスリ)
Parabuteo unicinctus
みなさんこんにちは、
ズータイム園長です。
今回はタカ(ハリスホーク)と一緒に林道散歩を楽しみました(^^♪
北陸では冬の晴れ間は超貴重なんです。
石川県の冬はほぼどんより雨か雪なので、この天気になるとみんな大慌てで、
外でできる作業をしたり、掃除をしたりと慌ただしく動きます。
私もいろいろやりたいことがあったのですが、
この日はタカのために時間を使うと決めて、一緒に運動を兼ねてお散歩です。
年に一度、一気に落葉する日が12月初旬から中旬にかけてあります。
種類が違う落葉樹が一斉に落葉する様子は圧巻です。
まるで落ち葉のシャワーを浴びるようです。この様子も動画で撮影すればよかったですね(^-^;
ということで道が落ち葉でふかふかになり、森の中は落葉したことによって明るくなり、
タカのフライト日和になるんです。
【散歩の様子はこちらの動画でご覧ください】
タカと林道散歩での楽しみ方(フライトトレーニング)
それではタカと林道散歩でできる楽しみ方またはフライトトレーニング方法についてご紹介いたします。
もちろんただ散歩するのではなく、タカのトレーニングや信頼関係を築くためにも行っていますので、
具体的にどのようなことができるかをご紹介致します。
①据える時間を確保
猛禽類(タカやフクロウ、ハヤブサなど)のトレーニングで一番大切な事はグローブの上に馴れてもらうことです。
そしてグローブの上が安心できる止まり木になることが重要です。
これには近道はありません。日々タカと過ごす時間を確保するという努力が必要です。
ということで据えて一緒にタカと歩く「据え回し」を林道散歩でも無理なく行うことができます。
もちろんまだ馴れていないタカには難しいのですが、
ある程度据え回すことができるようになったタカと自然の中を歩くのはおすすめです。
まだ据えることに馴れていない場合は「夜据え」といって、周りの景色があまり見えない夕方から夜にかけて
据え回しながら馴致していきましょう。
②フライトトレーニング(渡り)
林道ではたくさんの自然木に囲まれています。
特に今回のような落葉して枝がむき出しなった木はトレーニングに最適です。
目標となる木までタカを飛ばし、また呼び戻すというフライトトレーニングです。
広いスペースでタカを飛ばすことによって運動になり筋力維持に役立ちます。
また動物福祉の観点からしても鳥類は飛ばしてあげたいですね。
③社会性をもつタカの習性を利用した散歩
動画でも申し上げていますが、ハリスホークはタカでは珍しく家族(群れ)で狩りを行うことができる
社会性を持ったタカです。大きなノウサギなども群れで追いやって狩りを行います。
この習性からタカの世界の犬とも呼ばれています。
ですから、私が狩りをするリーダーになり私の後に付いて来てくれるわけです。
是非動画をまだご覧になっていない方はご覧くださいませ。
野生でも獲物を捕獲するときに、獲物一番近い低いところに位置どるタカがリーダーのようです。
④時には歩くことも♡
平坦な道では私の後を追って歩いたり、走ったりすることもあります。
タカは一生懸命なんですが、その姿はとても愛らしいです。
良い運動になっているはずです。
動画では正面からの姿もご覧いただくとができます(^^)/
⑤ヒトの運動にも、精神安定にも◎
自然の豊かな環境での林道散歩はリラック効果抜群でとても気持ちが良いのと、
適度な良い運動になるのでヒトの健康にもバッチリです(^^♪
私が猛禽類のトレーニングを行うことになったきっかけは、野鳥のオオタカやハヤブサが怪我や脳震盪で保護された個体を野生復帰させるために鷹匠の技術を応用させていただいております。筋力低下を防ぎ、しっかり飛べるようになるまでリハビリトレーニングを行っていました(動物園水族館協会の研究発表会でも論文を発表致しました)。
今回はタカの林道散歩がメインになりましたが、
普段のフライトトレーニング方法を公開している動画はこちらです↓
★【ハリスホーク飼育】タカのトレーニング方法公開
★【ハリスホーク飼育技術】タカの野外トレーニング方法公開!道具、テクニック、輸送方法なども
★【ハリスホーク飼育技術公開】タカのダウンヒルトレーニング
★【猛禽類の輸送箱DIY】簡単・安全・軽量・コスパ最高なタカ、フクロウ用自作輸送箱のご紹介
それではいかがだったでしょうか。
もし今からハリスホークを飼育する予定があるかたは参考になると思います。
それでは今回は鷹と林道散歩というテーマでした。
またこのブログでお会いしましょう~(^_-)-☆
ズータイム 園長