コールダックの有精卵

みなさんこんにちは園長の藤井です。

さて今回はちょっとマニアックな記事を書こうと思います。卵の話です。普通みなさんは卵といえばニワトリの卵で目玉焼きや、ゆで卵、スクランブルエッグなど食べる卵を想像する方が多いのではないでしょうか。私もエッグ大好き人間で、健康状態が保てるならば毎食卵料理とカレーで良いくらい大好物です。

しかし、動物園の卵と言えば、新しい命の誕生がかかった宝物のような存在です。動物園時代、絶滅危惧種のトキの卵を採卵してふ卵器へ入れ時や泊まり込みで孵化する瞬間を撮影していた時は今でも思い出します。さて、当園の卵といえばコールダックの卵なんです。

コールダックが産卵期に入っています。当園では2~3月から6月ぐらいまでが産卵期です。アヒルは大きな体のため周年を通して産卵することができます。

アヒルもコールもマガモを家畜化した水鳥。品種改良をした人たちの努力はすばらしいですね。さて、ズータイムではコールダックの繁殖にも力を入れています。本日、孵卵機内の卵を検卵したところ見事「有精卵」を確認できました。

しっかり血管が見えますよね。また、上のほうの塊が”胚”でヒナになる部分です。孵化温度36.8℃(低め)、湿度70%(高め)で孵化させています。孵化日数26日間です。

コールの孵化は湿度を高めにするのが成功のポイントで、毎日朝晩に孵卵機内を霧吹きもしています。やはり水鳥なので湿度が必要なのでしょう。

そして、鳥類の孵化に欠かせないのが、”転卵”です。最近の孵卵機には自動転卵装置が付いているので、放っておいても大丈夫なのですが、卵を転がしてあげなければいけないのです。

親鳥はちゃんと嘴を使ってまめに転がしています。転卵をしなければ、胚が癒着して途中で中止卵になってしまいます。そして、孵化の3日前(入卵して23日目)には転卵をやめ、”嘴打ち”(卵にひびが入る)を待ちます。

嘴打ちは入卵後24日から25日にかけて始まります。まれに26日目になって始まる卵もあります。

ここがポイントなんですが

この時にさらにぬれタオルなどを器内に入れ湿度を上げ(80%以上)、温度を1℃ほど下げて孵化するのを待ちます。介助孵化が必要な場合もありますが、まずは無事孵化することを祈りましょう!

これが人工孵化のやりかたです。鳥類によって、孵化温度、湿度、日数も違います。本当に鳥類も面白いですね(^^)v

今回もブログを最後まで読んでいいただきありがとうございます。

またお会いしましょう~

園長

コールダックの産卵、孵化、ヒナの成長記録をまとめた決定版です!!

数年分の記録を1つの動画にまとめてみました。ここまでまとめた記録は他にないと思います。参考になった方はチャンネル登録よろしくお願いします。

『胚が動く様子です』

 ↓ ↓ ↓

ふ卵器や入卵後、1週間ほどで有精卵を確認できます。無精卵は腐敗していくので器内の空気が汚れていまいますので、すぐに処分しましょう。卵は呼吸しているので有精卵へも悪影響を及ぼしてしまいます。

実際の孵化方法はこちらの動画でまとめてみました↓

コールダックのヒナのお散歩の様子です。

短い動画ですがのぞいてみて下さい↓

この投稿へのコメント

  1. 大無田 康博 said on 2020年2月1日 at 7:52 PM

    すみませんコールダックを飼いたいのですが販売しておりますか?

    • 藤井匠也 said on 2020年4月1日 at 11:26 AM

      コメントありがとうございます。もしご予約していただければ計画的にこちらで繁殖したヒナをお譲りすることは可能です。しかし、動物の発送は動物取扱業者の資格をお待ちでないとできないので、取りに来ていただければ可能です。
      それでも購入したい場合は下記までご氏名、お住まいを記載の上ご連絡お願いします。
      zootime2017@gmail.com

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