飼育係になるために本当に必要なこと パート2(社会的役割、公立と民間があることを知ろう)

動物園・水族館にも民間と公立がある

園館はどれも経営母体が一緒ではありません。

私は民間のアドベンチャーワールドと公立のいしかわ動物園の飼育係を経験したのちに、

ズータイムを起業したという変わった経歴なので、

民間と公立の動物園の違いを実体験でご紹介しようと思います。

大きな役割は前ページでお伝えした通りで、同じ方向を向ていますが、

現場での実践的な内容は全然違います。

詳細は動画でご覧いただいた方が早いのですが、

ざっくり記事でも説明させていただきます。

どちらも良い点がありますが、私はどちらの動物園も大好きだし、経験できて良かったと改めて思っています。

あとは就職を目指す方のコンセプトに合うかどうかが重要です。

※以下のことはすべての園館に当てはまるわけではありませんが傾向をお伝えします。

民間の動物園・水族館】

民間なので、入園(館)料で収益を得て運営していますので、料金は高い分、常にお客様の満足度を考えています。

よって、サービスの質は高く、動物の調教などのレベルも高く、飼育係がお客様の前に登場するイベントもたくさんあります。

とても仕事量が多く、若くてもたくさんのことを任せられるので、高い技術や知識を身に付けることができます。

私も民間の動物園の飼育経験が今でも生きています。たくさん失敗やミスをしてご迷惑をおかけしましが、

本当に今でも感謝しています。そしてアドベンチャーワールドは今でも日本一楽しい動物園ではないかと思います。

公立の動物園・水族館】

公立なので収益よりも、入園者数やマスコミなどを気にしています。

県や市に報告するのは数字とマスコミ(新聞、テレビ)出演だからです。

大切な事ですが、こればかり気にしていては….大切なのは中身!うーん、これは変わってくれたらいいなと思う点です。

本質を見て良い園にしようとする園館は本当に良いと思いますし、

現場の方が園長に上がれる園館は良い動物園や水族館が多いですね。

基本的にイベントなどはすべて無料で行っているところが多いです。

民間に比べると接客レベルはかなり下がりますが、教育や種の保存、研究に時間や予算を

費やすことができることが何よりのメリットです。

私はいしかわ動物園では、すばらしい上司に恵まれ、動物園としての役割の大切の本質を

学ばせていただきました。やっぱりヒトが重要なのは間違いないですね。

私は運がよく、どちらもとても良い動物園でした!

以上のことはあくまでも傾向なので、

就職を目指す方は絶対に

自分の足で行きたい動物園や水族館を訪れてみてください。

そしてその園館が何に力を入れているのかをしっかり見極めてから、面接に挑んでください!

飼育係はとてもとても狭き門です。

普通の努力や知識ではまずライバルに勝てないでしょう。

しっかり自分が何をしたいかの展望を持って挑みましょう!

飼育係になるために本当に必要なこと パート1をまだご覧になっていない方はこちらからどうぞ

飼育係になるために本当に必要なこと パート3(指定管理者制度の影響)はこちら

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