石川県立美術館×ZOO TIME
『石川県立美術館×ZOO TIME』
みなさんこんにちは園長の藤井です。
美術館と当園ですばらしい企画が実現しました。
動物たちを観察しながらお気に入りの動物をスケッチする企画でした。
美術館×ZOO TIME=動物写生大会です。
グリーンイグを一生懸命スケッチしている参加者さまの様子。1m以上ある大型のイグアナに釘付けです。
組み立て式の特大木製ケージのご紹介はこちら↓
動物を守りながらも、参加される方にご覧になりやすいケージでもあります。
外気温によってはヒーターなどの設置もできます。
ズータイムは動物たちの生態や魅力をお伝えすることはもちろんですが、
動物たちの色や形は生きていくための秘密が隠された完成されたアートです。
この活動を通して動物たちへの興味を深めていただければと思って県の職員の方とも綿密に打ち合わせをして企画をしました。
夏休みの良い思い出になったのではないでしょうか。
当日は午前と午後で先着各50名(対象:小学生とその保護者)で行いましたが、午前午後ともに満員御礼でありました。
参加者の方々は、みなさん真剣!午前午後で各100名近くの人がテントの中に集まりましたが、とてもこの人数がいるとは思えないぐらい静かでした。
これはおそらく保護者の方も真剣に描いていたからだと思います。
まずは大人が真剣にならないと子供は付いて来ないですよね。
想像以上の参加者のみなさまの熱意のおかげで、すばらしい企画が実現したことに大大大感謝です。
やはり主催者側と参加者のみなさまの両方が同じ方向を向いたときに初めて企画が成立するんですよね。
そして、当園はふれあうことが目的の動物園ではありませんと説明させていただき、
みなさんがルールを守っていただけたおかげで、動物たちも元気です。
打合せ段階でも開催場所も3か所候補がありましたが、動物たち(ヒトも)のために絶対に木陰がないと無理です!と無理を聞いていただき、
目立たない奥の方に会場にしていただいたんです。
そしてさらに特大扇風機とテントも手配していただきました。
この暑い中でしたが参加者の方々と動物が安全に実施できたことが何よりです。
多数のご応募、ご参加誠にありがとうございました。
では当日の様子を少しだけご紹介しますね。
まずは動物のスケッチするさいに注目する点を説明させていただきました。絵についてはみんなの自由ですし。色もアートなので実際の動物とも違ってもよいかなとも思っていました。ただ生態だけは知ってほしいなというこで、
まずは動物のどのようなところを注目して描くかを説明させていただきました。例えば、ヘビを観察している舌をチロチロと出していますよね。その舌ヨーク観察すると二股に分かれています。せっかくズータイムに来たので動物の細かいところまで観察していただきましたよ。
ちなみに
ヘビが舌が2つに分かれている理由は
ヤコブソン器官が2つ(1対)あるためなんですが、臭いを脳へ伝達するための器官でもあます。だから舌を出して、ヘビは臭いを感じとっていたんですね。
展示しているポスターでヘビの舌を出す理由も説明しています。
臭い以外も感じとることができるヘビたち
その他に、ボールパイソンという小型のニシキヘビも展示しました。こちらのヘビは温度を感じるピット器官をもっています。臭いだけではなく獲物の体温も赤外線センサーを使って見つけることもできるんです。その他にヘビは外側から確認できる耳はありません。その代りに地面が揺れる振動を体全体で感じることができので、獲物の位置を特定できると言われています。
上顎の穴がピット器官です。よく鼻の穴と間違われるのですが、ピットの上に鼻孔が確認できますね。
ヘビの中ではボア科、ニシキヘビ科、クサリヘビ科マムシ亜科がピット器官を持っています。石川県に生息するヘビではマムシがピットをもっています。
ヘビも生態を知ることで、たくさん観察、スケッチするところが増えますね。
こうやってスケッチをしながらも、動物たちのすばらしい生態をお伝えできることがよいですね。
みんな好きな動物の前に行って、一生懸命描いてくれました。親子で参加できる企画だったので、保護者の方も描いていただきました。
なななんというすばらしい作品なんでしょうか。
レベルがプロレベル!!!
エボシカメレオン、鱗の1つ1つまで詳細に描いていただきました。またカメレオンの独特の模様もすばらしい色使いで再現していただきました。まさに動物×アートが生んだすばらしい作品です。そして、この作品はプレゼントしていただきました。感謝感謝です。また宝物が1つ増えました。
こちらはハリスホーク、クレパスのみで描かれた作品です。特に目が良いですね~。ちゃんと生きているんですよね!羽の細かい線も再現されています。
もちろんコドモたちも力作がたくさんありましたよ(^-^)
アヒルとケヅメリクガメですね!
途中午前、午後1回ずつ、スケッチの予約をできない方にも、楽しんでいただけるように、猛禽類(タカとフクロウ)の生態ガイド&フライト実演を致しました。
ハリスホーク(鷹)のトレーニング方法はこちらで公開しています。
猛禽類はアスリート!毎日大変ですが動物福祉の観点や筋力維持のためにもフライトTRにも力を入れています。
今回も最後までブログを読んでいただきありがとうございます。
ではまたお会いしましょう~☆
園長
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