【コールダック】死ごもりを防げ!正しい介助孵化方法
【介助孵化のタイミングと確認事項】
まず介助孵化を試みるタイミングは、孵化予定日(コールダックの孵化日数26日)を迎えても
嘴打ち(はしうち)すら始まらないときに介助孵化を選択肢の1つとして考えてください。
またその時に耳に有精卵を当ててみて、ヒナの鳴き声や嘴でコツコツと卵の内側を叩く音が聞こえるかを確認してください。
まれに30日かけて自力孵化した個体もいますので、
必ずしも孵化日数を迎えたからと言って、
すぐには介助孵化に入らない方が良いです。
ではどうやってヒナが卵から出る準備ができているかを確認するのかといいますと、
『ピッピング』が終えているかを確認することによって、卵内のヒナがもう出る準備ができているかを
判断する必要があります。
※ピッピングとは
孵化時期が近づいて槳尿膜(しょうにょうまく)による呼吸から
肺呼吸への切り替えのために、
鈍端近くの卵殻膜内層に穴を開けて気室の空気を吸い込むことです。
ちょっと難しいかもしれないので、ピッピングが完了しているかどうかを判断するために
図で示しますね。下図を参考にしてください。
上画像の左のように気室が広がっていたら、ピッピングが完了し、
胚呼吸を始めているので、孵化の準備ができている状態です。
まれに逆子で鋭端のほうに頭が行く場合は窒息死のリスクが高まりますので、
その場合も介助の必要があります。
逆子の場合は、鋭端側から嘴打ちが始まったら逆子なので、
様子を見ながら介助してください。
逆子でも自力孵化できる場合もあるので、すぐには介助しないように気を付けてください。
【介助孵化スタート】
上記の条件を満たしている場合に介助孵化を始めていきます。
まずは卵の鈍端側から慎重に穴をあけていきます。
光をあて気室部分を確認してから安全なところから
穴を開けましょう!
慎重にピンセットなどで鈍端から穴を開けます。
ヒナの嘴の方は空間があるので、卵殻をむきやすいです。
顔を出すスペースを開けるために卵殻をむいていきましょう。
ヒナが嘴で呼吸するのが確認できるはずです。
ここまで介助が進行したならば、
次は顔を出していきます。
【次ページ】介助孵化の具体的方法②
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。