【甲羅のすべてを骨格標本で解説】甲羅の正体とは! カメの祖先、甲羅の仕組み、甲板の名称など
【甲羅のすべてを骨格標本で解説】甲羅の正体とは!
カメの祖先、甲羅の仕組み、甲板の名称など
みなさんこんにちは、
ズータイム園長です。
今回のズータイムカレッジではカメ🐢の甲羅の仕組みについて、
超絶詳しく、楽しくご紹介させていただきます。
オドントケリスやプロガノケリスなどの最古のカメについてもイラストで解説。
動物に本当に興味を持っていただくきっかけになればと思って作成しております。
動物の生態を学ぶことに共感できる方はシェア(拡散)していただけば幸いです。
それでは今回は記事でもしっかりお伝えいたします。
動物界の中でも甲羅をもつ特異な特徴をもつカメ。私も大好きな動物の1つです。
ではこの甲羅の仕組みやカメの歴史についてもご紹介しますね。
リクガメ、ハコガメ、ウミガメなどなど甲羅の形状や、色、形も様々。生き残るために進化してきたカメたち。
飼育中のヒョウモンガメも登場します。ドーム型の甲羅の形状が特徴的。ヒョウモン柄はやぶの中では保護色になる。
【最古のカメ オドントケリス】
最古のカメは2億2千万年前に誕生した
オドントケリスだと考えらています。
恐竜が誕生してまもない中生代三畳紀の中国に生息していたカメの仲間。
大きさ40センチくらいだと推定されています。
「歯を持つカメ」を意味する名前の通り口には歯を持っていました。現在のカメは歯はありません。
このカメの最大の特徴は背甲がなく、腹甲だけあったと考えられている。
オドントケリスの甲羅がお腹側にあったということは、
かれらが水中で暮らしており、肉食魚などの下から来る敵から腹部を守るために
甲羅を発達させた可能性が高いと考えられています。
【甲羅を手に入れた プロガノケリス】
プロガノケリスは甲羅を手に入れたカメの祖先です。
中生代三畳紀後期のドイツに棲息した世界最古のカメの1つです。
全長1m、甲長50cmだったと推定されています。
食性は水棲ガメと同じくスカベンジャー(死体なども食べる)で雑食性だったと考えられている。
上記の説明の通り、2億年前から生き残っているカメは、ヒトの大先輩であることは間違いありませんね!
ヒトがチンパンジーやボノボなどの類人猿と分岐したのが約500万年前(諸説ある)と考えらています。
【甲羅の名称】
カメと言えば甲羅をもっていることが最大の特徴ですよね。
この甲羅にも名称があるので、基本的なカメの甲羅の名称についてご紹介します。これは断然動画の方が解りやすいと思いますので、詳細は動画でご覧くださいませ。
ではまずは
〈背甲の名称〉
★椎甲板(ついこうばん)
背甲の中央の5枚の甲板です。
画像の白色のシールを貼ってある甲板です。
★肋甲板(ろっこうばん)
椎甲板の両側に並ぶ甲板で、左右4枚あるのが一般的です。画像の青色のシールが貼ってある甲板です。
★縁甲板(えんこうばん)
背甲の縁を取り囲む甲板で、左右11枚ずつあります。
画像の黄色のシールを貼った甲板です。
★臀甲板(でんこうばん)
尾に最も近い甲板で、一般的には2枚あることが多い。
赤いシールの甲板です。
臀甲板は種によって、1枚の場合もあり、種の判別にも役に立つことがある。
例えば、地中海性リクガメで有名な2種を例にご紹介します。
ギリシャリクガメは臀甲板は1枚、ヘルマンリクガメは2枚であることで容易に判別することができます。
★項甲板(こうこうばん)
頭部に最も近い甲板です。こちらも種によってある場合とない場合があるので、種の判別に役にたっている。
緑色のシールの甲板です。
アルダブラゾウガメは項甲板があり、ガラパゴスゾウガメは項甲板がないことで判別することもできます。
〈腹甲の名称〉
腹甲の名称は画像で作成しました。
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