大学、動物専門学校でのZOO TIMEの実践的な講義「動物学(動物園学、生態学など)」藤井匠也(ZOO TIME園長、動物教育講演家)
みんさんこんにちは、
ズータイム園長の藤井です。
本日は動物専門学校で『爬虫類の生態』がテーマの講義を行ってきました。
将来動物を扱うプロを目指す方々なので、まず動物が社会にどのような役割を果たしているのかをしっかり認識していただいています。
その上で、社会に出ても活躍できるように、自然との繋がりから動物をみることができるように講義しています。
動物をかわいいや癒しの道具としてばかりが取り上げられる世論、メディアやSNSなどもとても目立ちます。
まだまだレクリエーション中心の動物業界ですが、私は動物教育を伝えるために日々活動しています。
ズータイムの動物園学は1回2時間の講義を10単元に分けて学んでいただいております
様々な骨格標本を用いて動物の身体の仕組みも学びます。
詳しく生態をお伝えしています
タイミングが合えばヒナへの人工育雛の実習なども行っています。
📖楽しく学ぼう!
藤井 匠也 プロフィール
・日本動物園水族館協会認定飼育技師
・第一種動物取扱業責任者(展示)
・国際ペット専門学校にて動物園学を担当
・ISICOスタートアップビジネスプランコンテスト2017優秀起業家賞受賞
・北里大学(海洋生命科学部)、帝京科学大学(生命環境学部)非常勤講師など
北里大学を卒業後、動物園(アドベンチャーワールド、いしかわ動物園)の飼育員として数々の動物の飼育繁殖を経験。
その後、動物園の社会的役割の可能性を広げるために、ZOO TIMEを設立(2017年)。
“楽しく学べる”をコンセプトに授業や講演会、動物展示を出張専門で行っている。
また動物専門学校、全国の大学で講師としても活動中。
近年は動物の適正な飼育方法や野生動物観察などの動画配信(ズータイムチャンネル)にも力を入れている。
【学会での論文発表】
日本動物園水族館教育研究会にて「鷹狩の技術を応用した猛禽類の野生復帰トレーニング」について研究論文発表。
その他「トキの分散飼育と野生復帰」「ケヅメリクガメ育成時の結石予防」などの研究、活動に多数携わる。
石川県の県鳥であるイヌワシの教育普及活動を行っていた
【トキと私の関わり】
2010年にいしかわ動物園がトキの分散飼育を開始する前から、
トキを受け入れるために近縁種(クロトキ、ホオアカトキなど)のトキたちで飼育繁殖技術を確立。
近縁種で人工繁殖と自然繁殖の両方を成功させ実績を築く。
トキの分散飼育が決定後に佐渡トキ保護センターにて長期の飼育研修をさせていただく。
2010年にトキを受け入れ、初年度は人工繁殖に成功。 翌年からは自然繁殖に成功。
繁殖したトキを佐渡へ移送する経験もさせていただく。
分散飼育先である長岡市トキ分散飼育センター、出雲市トキ分散飼育センター、多摩動物公園すべてを視察。
動物園で繁殖した個体が野生へ放鳥されることに感銘を受けると同時に、トキを通じて動物園の社会的役割の1つである種の保存を体現。
動物園がレクリエーション以外の役割を明確に示すことができた。
これは本当に重要な事。
現在のズータイムの教育活動にも大きく影響している。
トキの人工育雛
【メッセージ】
ヒトも含む動物は地球で皆一生懸命生きています。
その生き残り戦略が動物ごとにあり、
そのすばらしい生態をお伝えしています。
当園を通じて自然環境にまで目を向けていただけるきっかけになればと思い活動させていただいております。
園長 藤井 匠也