動物園学『動物のトレーニングについて』講義

みなさんこんにちは、

ズータイム園長の藤井です。

 

本日動物専門学校で行った動物園学講義のテーマは、

『動物のトレーニング』について2時間の講義を行いました。

 

 

動物に行うトレーニング(以下「TR」)の主な目的を明確にし、
その達成のためには苦痛や恐怖心を軽減し、TRを動物にとって楽しい経験にしながら健康管理を行うことが重要です。
 
 
また、TRの優先順位を考え、本当にTRが必要なのか、馴致レベルでも十分なのかを検討します。
これには、一般家庭でのペット飼育者を含む様々な飼育者の視点を取り入れた管理方法が求められます。
 
例えば、ペットとして代表的な犬猫の場合は、まずは触れることができたり、目的の場所まで誘導できることが優先順位が高いです。
その次の段階に、爪切りや歯磨き、注射などの日常の健康管理を行う上でのTRなどもできたら良いです。
 
動物園の場合も基本的には考え方は馴致から入りますが、全く触れることができない危険動物(触れる必要がない)なども多かったり、
身体の形状が特殊(特に鳥類や爬虫類)だったりするので、動物に合わせた道具や医療器具が必要になってきます。
 
猛禽類のトレーニングについても鷹が登場して実演しながら解説📖
 
 
講義では私が動物園の職員の時代に学会で研究発表した『猛禽類の野生復帰トレーニングについて』もご紹介させていただきました。
野鳥であるタカやはハヤブサの仲間を中心に、鷹匠の技術を応用してリハビリトレーニングを施すという研究です。
 
ズータイムの「動物園学」は飼育員を目指す方々向けの講義です。
現在、2時間の講義を約10講座ほどのカリキュラムがございます。
1時間ずつ20講座に分けることも可能です。
全国の大学や専門学校でも講義させていただいております。
また、大学ではよく起業家としての講義も行っております。