【0から学ぶ野鳥学】知れば知るほど面白い!日本で観察できるカラス10種を解説📖 動物教育家 藤井匠也
みなさんこんにちは、
ズータイム園長の藤井です。
0から学ぶ野鳥学『日本のカラス』がようやく形にすることができました。
昨年はコクマルガラスやカササギの撮影、さらに鳴き声の録音にも成功し、ようやく完成です。
数年前からずっと作りたかった番組ですので、お時間のある方はぜひご覧ください。
カラスも、とても魅力的な野鳥です📖
えっ、こんなにいたの!? 日本のカラス10選の動画や鳴き声、識別ポイントや詳しい生態も解説させていただきました。
≪日本で観察できるカラス10種≫
※画像の無断使用・転写・コピーは禁止です
①ハシブトガラス(嘴太烏)

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特徴:くちばしが太くて力強く、額が丸い。体もやや大きめ。鳴き声は「カー」と低く響く。
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生態:都市部にも多く見られ、人間の生活圏に適応。電柱に巣を作ることも。
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観察場所:市街地、ビル街、ゴミ捨て場など。
②ハシボソガラス(嘴細烏)

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特徴:くちばしが細く、やや下向き。全体的にスリムな体型。鳴き声は「ガーガー」とややしわがれた声。
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生態:田畑や河川敷などの開けた場所を好む。雑食性で、穀物や昆虫、ゴミも食べる。
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観察場所:郊外や田園地帯、公園など。
③カケス(懸巣)

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特徴:翼に青と黒の美しい模様がある中型のカラス。頭部に白黒の縞模様がある。
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生態:どんぐりを地面に埋めて保存する知恵者。鳴き声を真似ることでも有名。
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観察場所:山林や森の中、特に秋から冬にかけてどんぐりを探す姿が見られる。
④ルリカケス(瑠璃懸巣)※国の天然記念物

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特徴:瑠璃色の羽が美しい、奄美大島などにしか生息しない固有種。
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生態:森林に生息し、果実や昆虫を食べる。とても警戒心が強く、人前に姿を見せにくい。
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観察場所:奄美大島限定。観察には許可が必要な場所も。
⑤オナガ(尾長)

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特徴:名前の通り長い尾を持ち、淡いブルーグレーの体色が美しい。
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生態:群れで行動し、木の実や昆虫などを食べる。社交性が高く、よく鳴き合う。
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観察場所:関東地方以北の住宅地や公園、雑木林。
⑥ミヤマガラス(深山烏)

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特徴:やや小柄で、成鳥はくちばしの基部が白く見えるのが特徴。
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生態:冬になるとシベリアから日本に渡ってくる冬鳥。群れで行動し、落ち穂や昆虫を食べる。
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観察場所:冬季の九州から東北地方の農耕地。
⑦コクマルガラス(黒丸烏)

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特徴:ミヤマガラスに混じって見られることが多い。黒いタイプと、頬が白い「白頬型」がいる。
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生態:非常に小柄なカラス。数が少なく、珍しい。
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観察場所:冬に九州・本州南部の農地でミヤマガラスの群れに混じって出現。
⑧ホシガラス(星烏)

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特徴:体に白い斑点(星のよう)が散らばる。大きなくちばし。
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生態:亜高山帯の針葉樹林に住む。ハイマツの実(種子)を地面に埋めて保存する習性あり。
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観察場所:北アルプスや八ヶ岳など標高の高い山地。
⑨カササギ(鵲)※天然記念物(佐賀県)

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特徴:白と黒の羽、長い尾が印象的で、「カチガラス」とも呼ばれる。韓国や中国でも神話に登場。
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生態:木の上に大きなドーム状の巣を作る。雑食性で、人間の近くでも暮らす。
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観察場所:佐賀県や福岡県など、九州北部中心。
⑩ワタリガラス(渡烏)※非常に珍しい種

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特徴:日本ではまれ。カラス科の中でも最大級で、くちばしも大型。声は「クルクル」と独特。
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生態:北方系の鳥で、非常に稀に日本に飛来することがある。
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観察場所:北海道や本州北部でごくまれに記録あり。
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⑤初めてでも分かる!シギ・チドリの基本13種を一挙解説!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
またこのブログでお会いましょう(^^)/