アビ(冬鳥)ー潜水のスペシャリスト 身近な場所にも豊かな出会いあり

みなさん、こんにちは。

ズータイム園長の藤井です。

本日は、以前から楽しみにしていた遠征での探鳥を予定しておりました。

少し足を延ばして、この時期ならではの鳥たちとの出会いを期待し、前日から機材の準備も整えていたのですが……思いがけない出来事がありました。

ハルがまさかの体調不良。

朝の様子を見て、今回は無理をせず中止という判断をいたしました(*_*;

自然相手の活動はもちろんのこと、生きものと向き合う日々の中では、「予定通りにいかないこと」もまた大切な一部です。

体調を最優先にし、静かに過ごす時間も必要ですね。

遠征は見送りとなりましたが、その分、近場で自然の様子を感じてみようと、

夕方になってから少しだけ海へ足を運びました。

冬の気配をまとった海辺は、昼間とはまた違う表情を見せてくれます。

波は穏やかで、空と海の境目が淡く溶け合うような景色。

冷たい潮風を感じながら双眼鏡をのぞいていると、沖合に小さな影が見えました。

すると、久しぶりにアビの姿が。

思わず胸が高鳴ります。

黒と白のコントラストが美しいその姿は、どこか気品を感じさせ、静かな海によく映えていました。

距離はなかなかありましたが、NikonP1100の3000mm超望遠ズームで、何とか撮影に成功しました。

このカメラのおかげで海鳥たちも遠くから撮影することができます。シノリガモやクロガモ、ビロードキンクロなどもこのシリーズで撮影してきました。

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水面に浮かんでいるかと思えば、次の瞬間にはすっと潜水。まさに“潜水のスペシャリスト”。

その動きは無駄がなく、流れるように滑らかです。

水中で魚を追う姿は見えませんが、再び姿を現す瞬間には、自然の営みの力強さを感じます。

日本海の広い海原で、アビは静かに、そして優雅に過ごしていました。

人の気配を気にすることもなく、ただ淡々と、しかし確かにそこに存在している。

その姿を眺めていると、遠征が中止になったことも、ひとつの巡り合わせだったのかもしれないと思えてきます。

遠くへ行かなくても、身近な場所にも豊かな出会いがある。

そんなことを改めて感じさせてくれる、穏やかな夕暮れのひとときでした。


和名:アビ

分類:アビ目アビ科

全長:約60〜80cm

翼開長:約120〜150cm

生息環境:繁殖期は北方の湖沼、非繁殖期は沿岸海域

アビは、主に北半球の高緯度地域で繁殖する大型の水鳥です。

繁殖期にはカナダ北部やシベリアなどの湖沼で営巣し、日本では主に冬鳥として北海道から本州の沿岸部に渡来します。

特に日本海側や太平洋側の外洋に近い海域で観察されることが多い鳥です。

体は流線型で、潜水に適した構造をしています。

足は体の後方寄りについており、水中では強力な推進力を生み出します。

その一方で、陸上では歩行がやや不器用という特徴もあります。

潜水時間は数十秒から1分以上に及ぶこともあり、小魚や甲殻類を捕食します。

繁殖期の羽色は白と黒のコントラストが美しく、首元には格子状の模様が現れます。

しかし、日本で見られる冬羽では全体的に灰褐色がかり、落ち着いた印象になります。

このため、海上では一見地味に見えるものの、よく観察すると上品で洗練された姿をしています。

鳴き声は繁殖地でよく響く独特の哀愁ある声で知られていますが、

日本の越冬地では比較的静かに過ごすことが多く、その姿をじっくり観察する楽しみがあります。


海鳥との出会いはこちらの番組をご覧ください☟

オオハムやまさかのウトウとの奇跡的な出会いがありました(^^)/