トキを楽しく学ぶ『トキこどもフェスタ』に参加(令和8年度能登地区トキ放鳥に向けて)

みなさんこんにちは、
ズータイム園長の藤井です。

昨日は、穴水で開催されたトキについて楽しく学ぶイベント「トキこどもフェスタ」に、

ズータイムも微力ながら協力させていただきました。

石川県では2010年よりトキの分散飼育を環境省と協力して行っております。
その初期メンバーとして携わらせていただいた経験からトキの教育普及活動に協力させていただいております。

今回の主役は動物園業界では知らない人はいないでしょう。

小宮輝之さんです。

小宮さんは2004年から2011年まで上野動物園園長を歴任。日本動物園水族館協会会長や日本博物館協会副会長なども務められました。

私がアドベンチャワールドやいしかわ動物園で飼育員として勤めていた時期に、小宮さんが上野の園長だったこともあり、

動水協所属の学会や佐渡ヶ島で開催されるトキの専門家会合などでも小宮さんとお会いする機会が多々ありました。

今回は、能登地域トキ放鳥受入推進協議会アドバイザーを務めていらっしゃる小宮さんとして、

トキについてとてもわかりやすくご講演いただきました。


↑今年は特に石川県からの依頼により、トキの講演会を開催させていただきました。

小さなお子様にトキの歴史を伝えるのが特に難しいですが、興味を持っていただけるように工夫しました。

また、令和8年度のトキ放鳥を心待ちにしている子どもたちがたくさんいることを知り、とても嬉しく感じました。
少しでも復興に向けて明るい話題(希望)の1つにトキの放鳥がなれるのではないかと信じています。

これからも私ができる範囲で協力させていただけますと幸いでございます。

【トキとわたしの関わり】

2010年にいしかわ動物園がトキの分散飼育を開始する前から、

トキを受け入れるために近縁種(クロトキ、ホオアカトキなど)のトキたちで飼育繁殖技術を確立。

近縁種で人工繁殖と自然繁殖の両方を成功させ実績を築く。

トキの分散飼育が決定後に佐渡トキ保護センターにて長期の飼育研修をさせていただく。

2010年にトキを受け入れ、初年度は人工繁殖に成功。

翌年からは自然繁殖に成功。繁殖したトキを佐渡へ移送する経験もさせていただく。

分散飼育先である長岡市トキ分散飼育センター、出雲市トキ分散飼育センター、多摩動物公園すべてを視察。

動物園で繁殖した個体が野生へ放鳥されることに感銘を受けると同時に、トキを通じて動物園の社会的役割の1つである種の保存を体現。

動物園がレクリエーション以外の役割を明確に示すことができた。これは本当に重要な事。

現在のズータイムの教育活動にも大きく影響している。

【園長 プロフィール】

・日本動物園水族館協会認定飼育技師

・第一種動物取扱業責任者(展示)

・国際ペット専門学校にて動物園学を担当

・ISICOスタートアップビジネスプランコンテスト2017優秀起業家賞受賞

・北里大学(海洋生命科学部)、帝京科学大学(生命環境学部)非常勤講師など

北里大学を卒業後、動物園(アドベンチャーワールド、いしかわ動物園)の飼育員として数々の動物の飼育繁殖を経験。

その後、動物園の社会的役割の可能性を広げるために、ZOO TIMEを設立(2017年)。

“楽しく学べる”をコンセプトに授業や講演会、動物展示を出張専門で行っている。

また動物専門学校、全国の大学で講師としても活動中。

近年は動物の適正な飼育方法や野生動物観察などの動画配信(ズータイムチャンネル)にも力を入れている。

【学会での論文発表】

日本動物園水族館教育研究会にて「鷹狩の技術を応用した猛禽類の野生復帰トレーニング」について研究論文発表。

その他「トキの分散飼育と野生復帰」「ケヅメリクガメ育成時の結石予防」などの研究、活動に多数携わる。

石川県の県鳥であるイヌワシの教育普及活動を考案、実施

動物の授業や講義、講演会、企業研修は全国出張可能です。

ご依頼はお問い合わせよりご連絡ください。

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