【NEW Mazuri 5M21】リクガメ用ペレット解説 【新旧比較ここが違う】【給餌量】【栄養成分】【賞味期限の見極め方】
まずはパッケージデザインが無地からインドホシガメになったことに驚きました。
なぜなら、元々はゴファーやケヅメ、ゾウガメ向けに開発されたMazuri 5M21だったので、
表紙がインドホシガメ、裏面はなんとアカアシガメなんです。
乾燥系でしかも大型リクガメ向けだと今までは翻訳されてきたのですが、
すっかり湿潤系リクガメ向けのデザインです。しかし、リクガメ全般的に嗜好性が高い5M21ということを
マズリも示したいのかもしれません。
私の経験では、パンケーキガメの5M21をどこ個体も食べませんでした。
5M21のすばらしいところは、ケヅメリクガメの幼体で研究を行ったのですが、
このペレットを給餌した個体は結石ができずに100%の生存率をたたきだしました。
逆に小松菜で育てると、高確率で結石ができることが示されました。
リクガメはやっぱり屋外飼育~太陽光に敵うものはない~
やっとリクガメたちも安心して屋外に出せる季節になってきましたね。
あらゆるUVライトを使用しても、やっぱり太陽光に敵うはずがありません。
安全が確保できている飼育環境を作成し、リクガメたちは屋外で飼育することをおすすめしています。
(※幼体や湿度が必要なリクガメたちは屋内が良い場合もあります)
【徹底比較】Mazuri社のリクガメフード5E5Lと5M21の違いについて
私も長年5M21と5E5Lを使用してきましたが、結論から申し上げますと、どちらも良い飼料です。
ただ成分がかなり違うので、リクガメたちの好みに合わすのも大切です。
経験から5M21はセオレガメとパンケーキガメ以外のリクガメはほとんど採食を確認しています。この2種は食べませんでした!
私が動物園の職員だった時代から確認したリクガメを含めると、ギリシャリクガメ、ヘルマンリクガメ、フチゾリリクガメ、アカアシガメ、キアシガメ、ゴファーガメ
アルダブラゾウガメ、ケヅメリクガメ、ヒョウモンガメ、ロシアリクガメ(ホルスフィールドリクガメ)、インドホシガメ、ビルマホシガメ、ホウシャガメ、ムツアシガメなど。
ヘサキリクガメ、ヒラオリクガメ、ヤブガメ属などあと数種は未確認です。
逆に5E5Lは同じ種でも好き嫌いがはっきり分かれて食べてくれる個体と絶対食べない個体にはっきり分かれるという印象があります。
また雑食性のトカゲで有名なフトアゴヒゲトカゲに給餌する方もちらほら聞くように、当園で飼育中のフトアゴも5E5Lを食べてくれます。
栄養分的には申し分ないので、あとは飼育個体に合うかが重要になります。